2019年6月2日、千葉県の浦安にある愛和元町保育園にて、白浪五人男の公演をさせていただきました。
今回の公演では、おそらく初めて歌舞伎を観る園児さんたちに、少しでも楽しんでいただけるように、簡単な“歌舞伎体験教室”からスタート。
歌舞伎ってなあに?という説明や、白浪五人男に登場する捕手の台詞を、みんなで力いっぱい言ってみるという時間も作りました。他にも“つけ打ち”の音を体験したり、歌舞伎ならではの掛け声、“大向う”の練習などをして歌舞伎鑑賞の気分を盛り上げます。
「白浪五人男は、かっこいいんだけど、実は大泥棒なんだよ!」という解説には「ええー!?どろぼうなのー!?」という声も上がり、演目への期待が高まったところで開演です。
出演は、この保育園慰問公演のために編成された、小学2年生から高校1年生までのメンバーです。これぞ、伝創館こども若草歌舞伎ならでは。そしてこの演目“白浪五人男”は、こども若草歌舞伎のメンバーであれば誰もが体験している演目なので、今回の公演メンバーに選ばれた子どもたちは、全員演じられるんです。春公演で初めて歌舞伎の舞台に立った子も、二年ぶりに白波五人男を演じる子も、みんなそれぞれ与えられた役をしっかりと務め上げました。
そして終演後は、うれしい時間が!
公演を観てくださった園児さん、保護者の方々、そして保育士の先生方が、出演者の子どもたちに「写真を一緒に撮ってください!」「握手してください!」と声をかけてくださいました。
少し照れながらも、決めポーズで撮影に応える子どもたちはとても頼もしくて素敵でした!歌舞伎を初めて見る、小さなお客様の前で演じる緊張と楽しさを経験した出演者の子どもたち。役者として一回り成長できた一日となりました。
(Reported by 保護者)