「白浪五人男」は、華やかで個性豊かな登場人物が勢ぞろいし、七五調の台詞が魅力の歌舞伎の代表的な演目です。
日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸。
五人の盗賊が、捕手(現代の警察)に捕まりそうになるところ、名乗りをあげて斬り合い、捕手を締め上げる「稲瀬川勢揃いの場」を演じます。
初めてのお稽古では、浴衣を着るのも初めて、帯を締めるのも初めて、正座の足はもぞもぞ・・・。
そんな新人小学生八名が、頂いたばかりの「白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場」の台本を握りしめ、初めてのお稽古に臨んだのは昨年の11月でした。
それから、五か月。
二名の先輩に加わっていただいてお稽古を進める中、独特の台詞回しにも少しずつ慣れ、遠慮がちだった見得も思い切って切れるように。
自分の台詞以外も覚えて、休憩時間にお互いに真似をして練習している姿が微笑ましいです。
演目のお稽古以外にも、基礎訓練として指導いただいている「礼法」「発声」「立ち廻り」「日本舞踊」のお稽古の成果も舞台に生かし、新人らしく元気にのびのびと演じてくれることを楽しみにしています。
(Reported by 保護者)