【稽古レポート】七転八倒そして七転八起 白浪五人男の挑戦[白浪五人男]

白浪五人男は、日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸という個性豊かな五人の盗賊が、捕手(今の警察)に捕まりそうになるところを、名乗りをあげ、斬り合い、そして捕手を締め上げるという一場面、『稲瀬川勢揃いの場』を演じます。

白浪五人男

小学校一年生から五年生の六人が初めて台本を頂いたのは五月でした。ほぼ二ヶ月半で仕上げねばならない中、土曜日と日曜日、更に補講日を設けて頂きお稽古に励んでまいりました。自分の台詞を覚えるのもままならず、何より、大きな声をお腹から出す事の恥ずかしさ。しかし、自分の壁と闘う毎回のお稽古の中でぐっと成長した姿を見せた子供達です。

白浪五人男

独特の台詞回しやイントネーションにも少しずつ慣れ、見得も思い切って切れるようになってきました。お芝居の演目以外にも『礼法』『発声』『立ち廻り』『日本舞踊』もご指導頂き、日本の伝統文化の所作も少しずつ体に染み込ませながら、日々成長を見せる新人白浪五人男。新人らしく、そして新人だからこそできる演技を、元気一杯にみせてくれる事を楽しみにしています。

(Reported by 保護者)