春の公演にふさわしく、美しい桜の木の舞台でお届けするのは、義経千本桜の「吉野山の段」。前半は静御前と佐藤忠信の踊りとなります。普段の日本舞踊のお稽古にて基礎の訓練をつんでいる子どもたちですが、長い踊りを覚えることにも、美しくそしてかっこよくストーリーを表現することにも大変苦労しました。お稽古の終了が夜遅くなることもしばしば。みんなで差し入れのお団子を食べて頑張りました。ハードルの高いチャレンジでしたが、一生懸命練習した成果をご覧いただけるかと思います。
後半は、追っ手である藤太とその家来(花四天)との立ち回りがみどころです。今回は、義太夫・鳴り物、すべて生演奏での上演になります。元気よく息のあった調子のよい舞台をお楽しみください。
さて余談にはなりますが、公演の小道具・大道具はプロの方のお力を借りて準備を進めますが、足りないものは、保護者が力をあわせて作ることもあります。
今回のお母さんの手作り小道具は…このキツネ。鼓にされた両親を追って忠信に化け、静御前に同行する源九郎狐としてちょっとだけ舞台に登場します。このキツネちゃん、もともとはかわいいシロクマ君でした。お稽古用に用意したY君の家のシロクマちゃんに、しっぽ・耳・目などの整形手術(!?)を施して、かわいい源九郎狐が完成!こどもたちの舞台を見守ってくれています。はたして、この子はシロクマに戻れるのか!
いよいよ公演初日は明日。
子どもたちは総ざらい・舞台稽古を終えて本番を待つのみ。最高の舞台をお見せできるよう体調を整え明日にのぞみます。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
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