【演目紹介】文屋

みどころ

『六歌仙容彩』は、天保2(1831)年、江戸中村座初演の変化物舞踊です。
六歌仙とうたわれる和歌の名人五人が、同じく六歌仙の紅一点小野小町に代わる代わる言い寄りますが、いずれもすげなく振られてしまう様を描きます。もとは「変化物(へんげもの)」の名の通り、それぞれ個性の異なる五人をひとりの役者が演じましたが、現在では異なる役者が演じたり、一部だけを取り上げて上演されることが多くなっています。
本公演では第二場にあたる清元舞踊「文屋」を上演いたします。

あらすじ

僧正遍照が去った小町の部屋では官女たちが遊び人とうわさの公卿、文屋康秀のことを話題にしています。そこへうわさの当人がバタバタと走り込んできて小町のいる御簾の向こうに声をかけますが、官女たちにとめられてしまいます。なんとか気を引こうとする康秀ですが、最後は官女たちに「恋尽くし」のやりとりを仕掛けられ、かなわぬと悟るや官女たちを蹴散らして逃げ去っていくのでした。

キャスト《2019夏》(一)(二)
文屋康秀岡田凱柴田一花
官女 呉竹髙橋奏大髙橋奏大
官女 紅葉大谷春翠大谷春翠
官女 初菊細谷一樹細谷一樹
官女 浅香三宅琥次郎三宅琥次郎

2019夏公演 演目紹介《あらすじとみどころ/配役》
 伽羅先代萩 〜花水橋の場
 文屋
 太刀盗人
 白浪五人男
 口上