【演目紹介】棒しばり

解説とみどころ

岡村柿紅作詞、五代目杵屋巳太郎作曲で大正五年(一九一六)正月、東京市村座初演。
能狂言「棒縛」をもとにした松羽目物といわれるコミカルで楽しい舞踊劇です。

登場人物

曽根松兵衛(そねまつべえ):大名。太郎冠者と次郎冠者の酒ぐせにいつも困らされている。
太郎冠者(たろうかじゃ):松兵衛の家来。お調子者。
次郎冠者(じろうかじゃ):松兵衛の家来。実は腕が立つが隠している。

あらすじ

こども歌舞伎「棒しばり」お酒が大好きな太郎冠者と次郎冠者。

主人の大名曽根松兵衛は、自分の留守中にお酒を盗み飲みされないよう、次郎冠者には六尺の棒をかつがせ、太郎冠者は後ろに手を組ませ、二人の両手をしばったまま出かけます。

飲めないとなると、よけいに飲みたくなるということで、酒蔵に忍び込み、協力して、しばられたまま交互にお酒を飲み始めます。「そこまでして飲むか!」という様子が見どころです。

そうして酔った二人が盛り上がって踊っているところへ、大名が帰ってきて・・・・・。

キャスト《2018夏》(一)(二)
大名永野 太麒奥山 聖也
太郎冠者菊池 優奥山 瑞生
次郎冠者青柳 麗音柴田 一花

2018夏公演 演目紹介《あらすじとみどころ/配役》
 御存鈴ヶ森
 お祭
 棒しばり
 釣女
 白浪五人男
 口上