【稽古レポート】恋しくて、恋しくて、恋しくて・・・康秀様の恋のお行方は?VS官女[文屋]

【文屋一班】

少しずつ暖かくなり春らしさが感じられる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。初菊(演:奥山瑞生)でございます。
これからわたくしがこの演目のお稽古の様子をレポートいたします。

ご覧いただくのは、『文屋』~六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)より~でございます。
時は平安時代。百人一首でもおなじみの公卿文屋康秀が、絶世の美女と名高い小野小町の気を引こうとやってきましたが、ガードの固いわたくしたち官女6人がその行く手を阻みます。

幕開きは、呉竹さん(演:髙橋奏大)の一声から始まります。呉竹さんは陰陽術の心得があり、それで康秀様の恋のお行方を占うようです。
呉竹役の奏大さんは、前回上演時にも呉竹役を演じました。今回は中学生になったので、「はっちゃけるところ」と「真面目なところ」の違いをはっきり演じられるように頑張りたいとのことです。どうぞお楽しみに!

とそこに、そんな古い占いより近頃の占いの方が良いと紅葉さん(演:岡田晴)が!その占いを一緒に行うのは、楓さん(演:中村珠梨)とわたくし初菊。どんな占いかにもご注目くださいね。
とそこにまたまた呉竹さんが!呉竹さん、浅香さん(演:久家就仁)、白梅さん(演:櫻井埜瑛)の3人で何やらまた違う占いが始まりますよ。

楽しい占いが終わると、いよいよ康秀様の登場です。康秀役の藤原正男さんは、「僕は初めて踊りがメインの演目をやるので精一杯やらせて頂きます」とのこと。一生懸命お稽古した華麗で優雅な踊りを是非ご堪能くださいませ。

小町様に会いたいと頑張る康秀様。そんな康秀様をさらに困らせようと、わたくし初菊は言いました。「いっそ恋尽くしはどうでござりましょう」
はたして康秀様は、小町様にお会いできたのでしょうか。それは公演当日のお楽しみといたしましょう。
ご指導いただいている五條珠太郎先生は、わたくしたちの思いを尊重してくださり、このメンバーならではの演出となっております。お楽しみいただけましたら幸いでございます。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

【文屋二班】

こんにちは。
今回文屋の「文屋康秀」の役を務めさせていただきます小4の三宅こじろうです。

ぼくは、兄が歌舞伎をしているのを赤ちゃんの時からみていて先輩たちのカッコいい姿に憧れ、小学一年生の秋から始めて今回で6回目の公演になります。

この演目は、康秀が小野小町様に告白しようとお屋敷に向かうのですが、官女たちが現れ小町様に会えないように邪魔をされてしまいます。康秀と官女たちのコミカルなやりとりが見どころです。

康秀役は、年上で中2ですが同期の正男くんと2人で務めさせていただきます。

康秀は、とにかく踊りで色々な情勢を表現しているので、踊りを覚えるだけでなく、感情も込めないといけないのでとても難くて大変ですが、皆さまに楽しんでいただけるように精一杯頑張ります。

一班は中学生中心の年長組、二班はまだまだ成長中の中堅&年少メンバーになります。

同じ演目ですが、それぞれの班のカラーが全く違うのでどちらの班もご覧になって楽しんでいただきたいです。

是非観に来てください!

Reported by みずき、こじろう