【稽古レポート】迫力ある舞台をご堪能ください![曽我対面]

こんにちは。曽我三様対面(そがたみたりのたいめん)の祐経(すけつね)の家臣の一人の近江(おうみ)役をえんじるひかりです。

三月の公えんの日がぐんぐんせまってきます。せりふばかりの、動きが少ない役ですが、動きが少ない分、セリフに集中しながらおけい古にはげむことができました。ただし、「おじさん」の役がらですから声が低めの私でも女だったせいか、声を張ったら高い声になり、逆に低くしようとすると小さな声になってしまうので、そこはとても苦労しました。

また、えん技をしている中で近江が鬼王(おにおう)から友切丸という刀を祐経へわたす時、ふ通に歩く事を考えても逆に体が強ばり、がに股になってしまい何度も鬼王役のりゅうせい君を笑わせてしまい、どうやって自然に歩けるか、目下練習中です。先ぱい方が必死で役をえんじぬいているすがたを見て、私も公えんまでに努力いたしますので公えん当日はあたたかい目でごらんになって下さい。
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個人的には、曽我の五郎(そがのごろう)が父をうたれた事に感情的になり、杯をわり、三方(さんぽう)といわれる杯をのせる台をつぶしてしまう所が見所です。また、大磯の虎(おおいそのとら)が、曽我の兄弟と祐経に酌をする場面は動きがあまりなく、セリフも全くない少し退くつな場面ですが、虎のはなやかな手使いとその所作をじっくりとごらん下さい。心をうばわれてしまいます。

曽我三様対面は、曽我の兄弟のかたきうちを決めるお話ですのではく力があり、どなたでも楽しめる演目です。みな様のご来場をお待ちしております。
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