3月も後半に入り、いよいよ演目稽古が佳境に入ってまいりました。
今日はかっぽれの、総浚い前の最後の稽古日です。
かっぽれは出演者全員が舞台に上がります。いつもの稽古場にほぼ全員が揃って踊るので、とても狭くなります。狭い稽古場で踊ると当然隣の子とぶつかってしまうのですが、そうならないように、両隣前後の間隔を取りながら踊ります。実際に舞台に立った時、自分の立ち位置や、相手との距離感を自然に取れるようにする訓練です。新メンバーは演目以外にたくさんの曲を覚えなければならない中、先輩たちの後ろで一生懸命頑張って踊ります。どうしても距離感がつかめず、お隣の子にくっついたまま踊ろうとしてしまう子は、近くにいる先輩メンバーが立ち位置を直してあげることもあります。全員揃ってのかっぽれの稽古は今日が4回目。みんなそれぞれ自分の立ち位置が取れるようになってきました。先輩の背中を見ながら、踊りの振りだけでなく、舞台に必要なたくさんのことを学び取っているようです。
今回の見所は、いつものおなじみの曲に加わりました、久しぶりの登場の「京の四季」と初めてお披露目いたします長唄「寿」です。
「京の四季」は若草とこども最年長の女性陣が、「寿」は若草とこどもの先輩男子陣が踊ります。
久しぶりの京の四季、振りの思い出しに苦労するかと思いきや、さすがは10代!
すぐに通して踊ることができ、更に新しい振りも覚えてしまいました。
全く初めての寿も、それぞれが自主練習を重ねた甲斐あって、かっこよく仕上がっております。
またこどもメンバーだけで踊る「奴さん」では、はじめに男子2人のセリフの掛け合いがあります。この2人のセリフ、なかなか個性的で味わいがありますので、お楽しみに。
他に伊勢音頭、深川、かっぽれとお馴染みの曲もございます。フィナーレはいつもと趣向を変えておりますのでそちらもご期待下さい。
本番までとうとう2週間を切ってしまいました。
子どもたちの頑張った成果が、舞台で見事に花咲かせてくれますように。
公演最後を飾りますかっぽれ、どうぞお楽しみ下さいませ。