公演まであと3週間。各演目とも稽古も大詰めです。今回、勧進帳は若草歌舞伎中心のA班とこども歌舞伎中心のB班の2チーム。勧進帳は、台詞も長い上に言葉遣いも難しく、とくに小学生にとっては台本を読むだけでも苦労の連続でした。台詞を覚えるだけでも大変なのに、それに動きをつけて演じるのは本当に難しく、オーバーヒートで頭から湯気がでそうな子供たち。
お稽古の最中は、A班で同じ役についている先輩にも教えてもらいながらひとつひとつの動きを覚えていきます。
若草の先輩たちに負けじと頑張る弁慶・冨樫・義経役の小学生3人。この難しい演目に挑戦する心意気をインタビューしました。
《質問》
①自分の役が決まる前、勧進帳のお芝居についての印象はどんなものでしたか?
②今回の配役が決まった時の感想は?
③お稽古が始まって一番苦労した(苦労している)ところは?
④本番ではどんなことに気をつけて演じたいですか?
武蔵坊弁慶役 おうや君(5年生)
①本物の舞台は見た事がなかったけれど、前回の公演で先輩たちが演じるのを見て、とにかく迫力のある舞台だなと思っていた。
②僕にできるかなとびっくりした。お母さんにも本気でやりなさい!と言われた。
③台詞の言い回し、踊り、動き。全部難しい。後見の時は足が痛い。それでも、稽古の時、先輩が振りを一緒にやってくれるのでわかりやすい。
④台詞を間違えないで、最後までちゃんとやりたい。六方の時もちゃんと足をあげられるように頑張ります。
源義経役 ちはるちゃん(5年生)
①演目の時間が長くて、台詞も多い役があるなあ、と思いました。やるなら冨樫をやってみたいと思っていた。
②夏の公演を見ていたから、義経の所作とか音楽にきっかけを合わせるのが大変そうだな、と思いました。
③山伏問答の間ずっと座っていなければいけないこと。
④義経の出の時の目線や身体の向きに気をつけること。義経の弱さを出しながら、強力の目立たない感じも出したいです。
冨樫左衛門役 りゅうせい君(4年生)
①前回、番卒をやりました。弁慶がみんなに殺されるのを覚悟して、主人の義経をたたくところや、それを見た冨樫が自分が攻められるのを覚悟して義経を通すところが印象的でした。
②2回連続で女役だったので男の役をやりたい思っていたけど、冨樫が大変な役だとわかっていたので泣くほどやばかった。
③弁慶が義経を殺そうとするのを止めた後、通るのを許し引っ込むところで泣くところが苦労した。でもお稽古をしてだんだん覚えてくるに従って楽しくなってきた。
④前回冨樫役をやったS先輩に教えてもらったように、問答の時の動きをわかりやすくやりたい。
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お稽古も総ざらいまであと数回。子どもたちがどこまで頑張れるか。
是非みなさまも、応援しにいらしてください!