観劇のお楽しみ!大向うのお話

大向うのお話
〜一緒に大向うのかけ声をしてみませんか?〜

大きな劇場で歌舞伎を観ていると、役者さんのせりふ以外に劇場のどこかから声が聞こえてくることがあります。声のする方を探してみると、座席の後ろの方から役者さんのお芝居に合わせて掛け声をかけている人の声です。

その人たちのことを、「大向う(おおむこう)」と呼びます。

大向こうとは歌舞伎座でいうと、3階席から幕見席の辺り、またはその席に座るお客さんを差します。つまり、役者さんが舞台から客席を見た時に一番遠い向こうにいるお客さん、という意味なのです。

今では、そこからお芝居の最中に掛け声をかける人を差すようになりました。
ではなぜ、お芝居の最中に役者さんに声なんてかけるのでしょうか?
それは、「大向うもお芝居の演出の一部」だからです。

役者さんが台詞を言ってツケがバーッタリ!と鳴った時に、「○○屋!」と役者さんの屋号を呼ぶと、役者さん自身も気持ちが乗って、さらにかっこよく面白く見せてくれるように頑張ってくれます。大向うの役割は、お芝居を盛り上げるためにとても大切なものです。お芝居に賑やかさと彩を添える、歌舞伎独特の演出方法の一つと言えます。

さあそこで!
伝創館のこども若草合同公演にいらした皆さんも、大向うさんになって役者に声をかけてみませんか?
最初は、ちょっと恥ずかしいかもしれません。でも客席から大向うのないお芝居は寂しいものですし、子ども達も声がかかると嬉しくて一層お芝居に気持ちが入ります。

コツがわかればすぐ出来ます!
声をかける言葉とタイミングは大体決まっています。

<かける言葉>
① 役者の下の名前
② 「待ってました!」
③ 「ご両人!」「名調子!」などなど

<タイミング>
A 役者さんが登場したとき
B 台詞を言って、見得を切ったとき
C 決め台詞を行ったとき
D 役者さんが引っ込むとき

Aは出てきた役者さんが誰なのかを知っていないとできないので、当公演ではパンフレットの配役表で役者名を確認してください。大歌舞伎では、役者の屋号や「○代目!」などと声をかけることが多いですが、こども若草歌舞伎では下の名前でお願いいたします。

Cはお芝居を見たことがあって、どの台詞が有名な決め台詞なのかを知っていないと、ちょっとむずかしいかもしれません。
初めて掛け声をするならば、BとDのタイミングがやりやすいので、お勧めします。
ぜひ皆さんも、威勢のいい大向こうで一緒にお芝居を盛り上げてください!

2015夏公演 配役一覧