車引の牛車の牛 制作現場 【その弐】

車引の牛車をひく牛作り・・・いよいよ大詰めを迎えました。所長のご指導のもと目をつけます。牛らしくなるように長ーいツケマも買ってきました。

そしてできたのがこちらの顔!
いかにも大悪役、藤原時平の牛車をひいている牛らしい、凛々しく険しい表情です。

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子どもたちも牛の様子に興味津々。でもまだのりが乾いていないので厳重管理のもと保管します。
次は、2人の人が入れるように胴体を作ります。背中の土台にあわせて黒い布を裁断し、チクチク縫い合わせていきます。子どもたちがお稽古をしている間、お母さんたちはお針子仕事に没頭します。
お尻も牛らしく、綿の入った細長い尻尾の先に、フサフサの毛糸をつけました。
さあいよいよ完成です。中に入ってみましょう!

「牛、牛が立った!」 みんなの歓声があがります。
長いまつげの牛の瞳に、大爆笑する志穂先生。
お稽古が終わり、若草のメンバーが大道具も広げて牛をお披露目することになりました。
牛車の描かれた大道具に、華やかな車引の舞台のイメージが広がり、お稽古をしてきたみんなの顔も輝きます。
あ、牛君、そっち向きじゃないよ!
牛車をひく牛君の姿。立派な牛が完成しました!

はじめはどうなることかと思った牛作りですが、真心こめてつくった道具には魂が入っています。明日からの舞台稽古で子どもたちの演技の引き立て役として大活躍してくれることを祈ります。

それにしても、牛の中はものすごくアツイ!牛役メンバーは熱中症に気をつけて舞台を乗り切りましょう。