【稽古レポート】心地よいリズムが楽しめる大舞台[浜松屋]

「浜松屋」で南郷力丸を演じる小林遼羽(りょう)です。
公演まで一ヶ月を切り、お稽古にも緊張感が漂ってきています。
今回は“かつら”も着けての公演なので、みんないつも以上に気合が入っています。
「浜松屋」は登場する人物が14人、一幕70分の長いお芝居なので、流れやセリフを覚えて全員が息を合わせるのがとても大変な大舞台。
弁天小僧と南郷力丸という悪党が変装して呉服店を訪れ、金銭をだまし取ろうとする悪だくみの一部始終を、店先の商人とやり取りするテンポの良い江戸ことを楽しんでもらえます。
「浜松屋」はこども若草歌舞伎の中でも経験年数の長いメンバーが演じます。役者ひとりひとりの個性にもご注目ください。

こんにちは。杉山史恩(しおん)です。
今回僕が演じる役は、南郷力丸という役。もうすぐ結婚するお嬢様(弁天小僧菊之助)を守る侍 という設定で弁天小僧と一緒に盗賊稼業をやっています。
この白浪五人男という演目には様々な場面がありこのこども若草歌舞伎に入った時1番最初にやる演目がそのうちの一つの稲瀬川勢揃いの場なのですが、実は僕は稲瀬川の演目では南郷役をやっていたため、同じ南郷役を貰えたら時、とても嬉しかったです。
南郷の相方である弁天小僧役の太麒(たいき)君は、悪役っぽいセリフや言い回しがとても上手く、隣で聞いていていつも感心してしまいます。
僕もそれに倣って、侍を装っている時の凛々しさと化けの皮が剥がれた後の悪役っぽさのギャップがしっかりと出るように頑張りたいと思います。

若草になって初の舞台で主役『弁天小僧菊之助』役をやらせていただきます髙橋咲梧(しょうご)です!
弁天は、動きとセリフが多い役です。それにセリフを言いながら着物を脱いだり、小道具を扱ったり、中でも長い決めセリフの時に『煙管(キセル)』を回しながら言うのがとても難しくて、家や授業中(笑)にたくさん回し方を練習しました!!
また、浜松屋はとても面白い演目ですが、特に南郷と弁天のかけ合いを見てほしいです!大先輩の遼羽(りょう)君とのかけ合い。最初は緊張してカチコチギクシャクしていましたが、本番はきっと仲良しコンビが見られるハズ!!
実は、僕がこども歌舞伎の初舞台でやった演目『白浪五人男』でも『弁天小僧菊之助』役をやらせていただきました。縁のある弁天の別シーンをやれるなんてすごく嬉しいです。上手にできるよう頑張ります!

Reported by りょう、しおん、しょうご