【稽古レポート】そこまでお酒が呑みたいか…[棒しばり]

こんにちは。今回棒縛りで次郎冠者を演じます、杉山史恩です。棒縛りの主な登場人物は大名、太郎冠者、そして次郎冠者の3人です。大名は留守にさえすれば勝手に酒を盗み飲む太郎冠者と次郎冠者の2人を何とか懲らしめようと考えていました。そんな時、太郎冠者から次郎冠者が棒の稽古をしていることを知ります。それを聞いた大名は棒を使った次郎冠者を左右から棒に縛り、それを見て油断した太郎冠者も縛って留守にしてしまいます。しかし、禁止されたら余計やりたくなるのが人の性、2人は手を替え品を替え酒蔵へ行って酒を飲もうと試む話です。

僕は2回目の公演の時にこの演目を見て、いつかこんな演目をやってみたいなと朧げな憧れを覚えていました。そして、今回ついに演じることが叶いました。しかし、次郎の棒は想像していた思った以上に難しく、かなり苦戦しています。本番では一番いい棒捌きを見せれたらなと思います!

〜棒縛り太郎冠者髙橋編〜
棒縛りはそれぞれ手を縛られた状態で酒を飲んだり舞ったりする演目です。つまり、動きを大きく見せる方法の一つである手、いや上半身縛りの演技をしなくてはいけません。手を使わずに動きを大きく見せるためには腰を使った上下運動が不可欠で、私が大の苦手とする分野です。 一越先生に何度も直されこちらは状況処理で手一杯!!面白い見た目と違いとても難しい演目であることを思い知らされました。

また、縛られている状態で激しい動きをするので、気を抜くと手を縛る布が取れてしまいます。良い姿勢で演技する必要もあり見た目より繊細な一面もあることがわかりました。今回の棒縛りは、私にとって苦手な動きや細かさが大きなカベとしてそびえ立っています。練習時間も限られているため私の中で見せ方難易度『最•難•関』かもしれません!本番に美しく面白おかしく舞えたらばといいなと思っています。

Reported by しおん、そうた