【稽古レポート】かわいい白浪五人男たち、ドキドキの初舞台!

新人メンバーが挑戦するのは、河竹黙阿弥の名作『青砥稿花紅彩画』の中の『白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場』。伝創館こども歌舞伎では、新しいメンバーが公演で必ず演じる登竜門です。逃げ延びた罪人5人が開き直って最期の華を咲かせようと名乗りを上げる七五調の台詞が有名な場面。本物の役者さんからみてもカッコイイ役だそうです。

子どもたちは生まれて初めて耳にする難しい日本語や江戸弁に苦労しましたが、よくよく聞いてみると今でも残っている地名が出てきたり、内容も駄洒落た音韻ばかりで、段々とリズミカルに声を出せるようになってきました。苦労したのは「渡り台詞」。リレーでバトンタッチの練習が重要であるように、呼吸が合わないとうまくいきません。siranami1

お稽古中は台詞の内容や役の背景なども先生が丁寧に教えて下さるので、付き添う保護者も毎回「歌舞伎鑑賞教室」を観ているよう。興味深く、又、しっかり家で復習する為にも目が離せません。新人は、親も焦っています(汗)。

siranami2 最後にそれぞれの個性が光る見得と立廻り、捕り手の先輩方の絶妙なやられ方にも注目です。捕り手たちは役者が格好良く見えるよう、考え抜かれた位置に転んでふんづけられてくれます。先輩を踏みつける新人は思い切りが必要な様子。最近やっと背中に下駄を下ろせるようなりました。大勢が協力し合って作っているんだなあと感動すると同時に、保護者として舞台に関わる責任も実感しました。

優しい先生や先輩方、お母さんにお父さん、様々な裏方さんにも感謝です。がんばります! 乞う!! ご期待!!!

(Reported by 新人保護者)

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