日本こども歌舞伎まつり㏌小松 レポートNO.3

5月5日(金)舞台千秋楽
石川県小松市 團十郎芸術劇場うらら大ホール 12:50開演~

舞台千穐楽、小松でお芝居ができる最後の日となりました。

…とその前に!初日の夜のこぼれ話をさせてください。

初日の夜には、コロナの影響で長らく行えていなかった、先生方やスタッフの皆さんを交えた「中締めの会」を行うことができました。

小松メンバーの子供たちの約半数は、こども歌舞伎を習い始めた頃にはすでにコロナ禍。打ち上げに参加したことのない子たちです。

まず千川先生より初日の演技について、「これまでで一番の出来でした」と温かいコメントを頂き、ほっとして嬉しそうな表情の子供たち。その後はそれぞれ会話を弾ませ、子どもたちは大盛り上がり!楽しいひと時を過ごしました。

千穐楽に話を戻します。
初日とはまた違った緊張感の中、幕が開きました。二日間立派に演じ切った子供たちに、会場中からは惜しみなく拍手が続きました。

今回は、千松役で涙を誘った木村心春さんと、乳母 政岡役で会場を魅了した、鹿島田凜月さんに、こぼれ話を伺いました。

〜千松〜
【木村 心春】
いつもはオンラインで見てくれていた、仙台のおじいちゃんおばあちゃんが観に来てくれて、きんちょうしたけどがんばるぞ!と思いました。初日は長セリフがうまく言えたこと、千秋楽は死ぬところがうまくできたことがうれしかったです。

中じめの会は、みんなとたくさん遊べて、すごく楽しかったし、次の日の舞台もがんばろう!とやる気がわきました。

千川先生、最後まで抜きげいことかたくさんおけいこをしてくれて、そのおかげで少しは大きな声が出せるようになったかなと思います。ありがとうございました!

〜乳母 政岡〜
【鹿島田 凜月】
私は、乳母 政岡を演じさせて頂きました。前公演で、若草の奥御殿を観て、難しい演目だと思っていました。

苦労した所は、政岡のセリフは長く、千松が倒れてからの一人芝居が中々上手く出来きない事でした。
千川先生に「もっと声を大きく!」「殻を破って!」と言われましたが、舞台稽古まで出来ず、本番前に抜き稽古をして頂きました。

[乳母の世話っぽく]と、[母親っぽく]に気をつけ、無事、本番でお芝居する事が出来たと思います。

最後のインタビューの時はお芝居より緊張しましたが、花道を使っての登場は嬉しかったです。

あと千之助さんの踊りが綺麗でした。私も頑張ろうと思いました!

振り返るとニ日間、誰一人欠けることなく無事に公演を終えることができ、先生方やスタッフの皆さん、事務局の皆さん総動員で、この小松公演を支えていただきました。

「歌舞伎の街こまつ」のエネルギッシュな雰囲気のなか、新聞やニュースなど各方面で紹介された、とても大きなお祭りでした。

子ども達にとっても、かつらと本衣裳を着けた大舞台で、8月の公演に向けてとても良い経験となり、また、普段の公演とは違い、他の団体の子どもたちの舞踊や演技も観ることができ、良い刺激を受けたのではないでしょうか。

またいつか、このような機会に恵まれると良いなと思います。

以上、小松レポートでした。

Reported by こはる、りづき