【稽古レポート】熱き忠義心を前に、人情厚き武士の心が光る![大石東下り]

「大石東下り」の舞台は、大石内蔵之助ら赤穂浪士の面々が、仇討ち決行の為、京から江戸へ下る途中の宿屋です。彼らは役人の目を逃れようと、幕府の用人「立花左近」一行と名乗りますが、不運にも本物の立花左近と遭遇してしまいます。本物の立花を前にして、堂々と凛とした風格のある大石と、それを見て怒りに手を震わせる立花。しかし、大石の扇と羽織の家紋を見て、立花は全てを察します。
和やかな雰囲気から絶体絶命の緊迫感へ、そして武士同士の義理人情に溢れる涙。
心の表現を大切に、台詞がない間も表情や動きでお芝居をするよう心がけ、一班は男子、二班は女子が演じます。経験豊富な先輩と、歌舞伎を習い始めて一年前後の初心者が半々の演目です。先輩方の演技に圧倒されながら、憧れながら、日々お稽古に励んでいます。

大石東下りで立花左近役の藤原美華です。
私は、左近を演じますが、台詞、動きの、全体が難しいです。けれど、お稽古で、学ぶと、全体が、ちょっとずつ分かってきます。
皆で、協力して、舞台に向けて、頑張りたいです。

大石東下りで間十次郎役の髙橋遼行(りあん)です。間は他の志士よりも年が上なので落ち着いていて、ピシっと言うところは言える武士の役です。この演目の班の中では僕が一番年下で新人なので上手に出来ないところも多いです。本番では台詞を間違わずに言うこととお芝居をする、という気持ちを忘れずに頑張ります。先輩たちの迫力あるかっこいいお芝居をぜひ観て欲しいです。

大石東下りで大石主税役の久家就仁(じゅにん)です。この役は父上(大石内蔵之助)の気持ちや言葉の意味などをちゃんと理解して、動いたり話したりする役です。この役の見どころは、先に立花左近を見に行こうとするけれど、父上に止められる場面です。大石内蔵之助の動きにも注目して見てください。気持ちを台詞や動きで表すのは難しいけれど、頑張ります!

Reported by みか、りあん、じゅにん